津市芸濃町椋本の内科、糖尿病内科、消化器内科|赤塚クリニック

ウルトラマラソンでの失敗【2011.12月】

院長より 
 
ランニングを始めて28か月が経ちました。917日に京都の歴史街道丹後ウルトラマラソン(60㎞の部)を走りました。過去の結果から4時間30分くらいで6位以内(入賞)に入る可能性が高くなり、それを目標にしてスタートしました。フルマラソン以上の距離は初めてでしたが、30km地点までは順調で、順位も5位から9位を争う状況でした。 
 
徐々に口が渇き、意識も遠のく中、どんどん給水・補食をしていました。40㎞地点でかなりしんどくなり、残り20㎞もの距離を気合いで走り切れるはずはなく、止むを得ずペースダウンしました。おなかがどんどん張ってきて45km地点では腹痛も起こってきました。医学的に明らかな熱中症であり、運動で胃腸機能が停止していることが原因と考えられました。48㎞地点でまだ14位でしたが、立っていることも無理な状況となり、スピードを争うことを断念しました。エイドステーションで横たわり胃腸機能の回復を期待しましが、30分たっても腹満は改善しませんでした。 
 
ゴールまであと12㎞で、大会の打ち切りまで5時間以上残している中、なんとか立つことが可能となり、歩いてゴールを目指しました。歩いているうちに胃腸が回復することを期待しましたが、腹満・口渇はゴールまで改善しませんでした。意識はもうろうとしていましたが、時速3・4kmで歩行を続け、結局歩いたまま7時間45分でゴールしました(結果は60㎞男子537人中133位でした)。 
 
マラソンには筋肉の持久力・心肺機能・関節への負担を回避する工夫が必要であることは承知していましたが、60㎞を走るには胃腸機能を考慮する必要があることを知りました。しかし胃腸機能を鍛えるには一体どうトレーニングすればいいの?