津市芸濃町椋本の内科、糖尿病内科、消化器内科|赤塚クリニック

甲状腺疾患について

スタッフより

4月から当院で月、水、木の午前の外来を担当させていただく矢野 裕(やの ゆたか)と申します。331日に三重大学医学部附属病院を定年退職いたしました。現在も火曜日は大学病院で診療しており、主に糖尿病と内分泌疾患を専門としております。

甲状腺や副腎などの内分泌腺で作られ、血流にのって体の成長、代謝など全身の様々な働きを調節する物質をホルモンと呼びます。内分泌疾患というのは、ホルモンの過剰もしくは低下する病気です。頻度が多いのは甲状腺の病気で、バセドウ病や橋本病が有名です。甲状腺は、「のどぼとけ」の下方に位置し、羽を広げた蝶の形をしており病気により大きくなることがあります。

バセドウ病では、甲状腺ホルモンが過剰となり脈拍が早くなったり、手がふるえたり、体重が減ったりするなどの症状がみられます。橋本病では、甲状腺ホルモンが低下し活発さがなくなり、倦怠感、むくみ、筋肉のつりなどがみられます。

甲状腺の病気の診断には、血液検査と頸部の超音波検査が重要です。甲状腺ホルモンを正常化する治療により、症状が改善します。症状がわかりにくい場合もありますので、上記のような症状で気になる場合はお気軽にご相談ください。