津市芸濃町椋本の内科、糖尿病内科、消化器内科|赤塚クリニック

コロナ禍における生活様式の変化

院長より

コロナ禍によって日本国民全員が生活様式に多くの影響を受けました。
その1つとして当クリニックでは、昨年の忘年会を行いませんでした。ただ、忘年会は必要なのかと考えると、あったほうがいいようにも思いますが、必ず必要なものではありません。
一方、結婚式を止めた人、葬式を止めた人も多いと思います。これらも開催したい人は多いと思いますが、絶対に必要なものではありません。結婚式や葬式は人が集まる形式以外にSNSで発信する形式でもいいと思います。SNSの方が後に残せるし、招待されなかった人にも共有できるなど多くのメリットがあります。ただ、冠婚葬祭で親族が集まるという習慣はなくなってしまうなどデメリットもあります。結婚式・葬式をやりたい人にとっても、コロナ禍は新しい形を考えるきっかけになると思います。
私が憂慮する点は、入院患者や要介護者の面会制限です。入院の理由は様々ですが、生命の危険が迫っている時が多いと思います。その時に面会できなければ、死亡してからしか面会できず、面会制限を徹底すれば家族も死亡後に面会することになります。要介護者はそもそも生命の終わりが迫っている状態とも言えます。要介護者に面会できなければ、次に会う時にはその人は死亡しているかもしれません。
コロナウイルスを撲滅することはできず、我々は今後も様々な感染症と共存することになります。その中で今後の社会の在り方がこの形でいいのか、を考えることは重要だと思います。